放っておいたら痛くなくなった虫歯、放置するとこんなに危険!

「虫歯があるのはわかっているけど、歯医者さんに行く時間が取れない…」

忙しい毎日、そんなお悩みを持つ方も多いでしょう。

しかし、虫歯は、放置すると自然に治るということはなく、また進行が止まってくれるということもありません。

放置するとどうなるか、一緒に見ていきましょう。

虫歯は黒くなる

一見すると虫歯がなさそうな状態でも、歯科医院で医師が歯にライトを当ててみると、黒く透けて見える歯があるケースがあります。

これは、虫歯が歯の内部で進行しているケースで、歯と歯の間のような、見えない位置から細菌が入り込み、内部から溶かし始めている状態です。

また、過去に詰め物やかぶせ物をするなどして治療が終わっている歯についても、油断できません。

詰め物やかぶせ物との境目が黒っぽく変色し、また虫歯が始まっているということがあるのです。

一見すると、かぶせ物の金属が溶け出したのかな、というように見えることもありますが、なるべく早く医師の診断を受けたほうが良いでしょう。

詰め物が取れたら、早めに歯科医院で処置を受けよう

過去に処置してもらった詰め物やかぶせ物が、何かの拍子に取れてしまうということもあります。

その場合も、早めに歯科医院へ。

取れたまま放置すると、そこに細菌が入り込み、また虫歯が進行しだします。

また、詰め物やかぶせ物が取れるケースでは、すでに歯の内部で虫歯の進行が始まっていることがあります。

いずれにしても、早めに歯科医院で見てもらうようにしましょう。

傷みのない虫歯を放置すると、細菌が歯茎やあごに侵入してくる危険性

歯の内部には神経があり、そこが虫歯に侵されると、虫歯があるのに、その痛みを感じなくなることがあります。

これ幸いと放置してしまうと、細菌が歯茎などにどんどん侵入してきてしまいます。

そうなるとまず、歯茎が腫れ、傷みが出てきます。

これが下の歯であれば、状況によっては口を開けられなくなったり、食べ物を呑み込めない状態になります。

ここまでくると、麻酔を使って歯茎を切開し、溜まった膿を抽出するなどの大掛かりな治療が必要となります。

上の歯であれば、特に奥歯の場合、副鼻腔炎を起こすことがあります。

副鼻腔炎の場合は、いったん抗生物質で炎症を抑え、その後歯の根元の消毒を行うことになります。

こう書くと、副鼻腔炎の場合は治療がかんたんそうだから、もう少し放置しても大丈夫、などと考えてしまう方もいるかもしれませんが、それは間違いです。

副鼻腔炎は、悪化すると頭痛を起こしたり、目の周りに痛みを感じたり、口臭がきつくなるなどの症状が出てきてしまいます。

やはり早めに歯科医院に相談するようにしましょう。

また奥歯の虫歯の場合は、かみ合わせに影響し、顎関節症を起こすこともあります。

また、かみ合わせが悪くなると、肩こりや耳鳴り、人によってはフェイスラインが変わるなど、あらゆる体調不良を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

まとめ

虫歯は、放っておいたらよいことはひとつもありません。

歯の内部の神経が死んで隣の歯にまで虫歯が及んだり、細菌が歯茎から体内に侵入して、あらゆる健康被害を起こす可能性があるのです。

虫歯は初期のうちに歯科医院に相談するか、定期的に検診に通うなどして、虫歯の早期発見に努めるのがおすすめです。