歯並び、ずっと気になってたけど今からでも間に合う? 〜 大人の矯正治療 〜

      2025/04/22

はじめに

「歯並び、ずっと気になってはいるけど、今さら矯正なんて……」

そんなふうに感じている方は、実はとても多いです。特に社会人になってからは、時間・見た目・費用など、いくつもの理由で一歩が踏み出せないという方が少なくありません。
でも最近では、大人になってから矯正治療を始める人が急増しています。治療技術や装置の進歩、見た目への配慮、そしてなにより「自分のために治したい」という意識の変化が、その背景にあります。
本コラムでは、大人の矯正治療に関する疑問や不安に答えながら、「今からでも間に合う」理由と選択肢についてお話ししていきます。

 

大人になってからの「歯並び」への意識

子どもの頃はそれほど気にしていなかったのに、大人になって鏡や写真でふと気になるのが「歯並び」。マスクを外す機会が増え、人と話す距離が近くなる新生活シーズンは、特に意識が高まる時期でもあります。
また、美容や健康に対する意識が高まる中で、「自信を持って笑いたい」「歯並びが悪いと虫歯や歯周病になりやすいって聞いたけど…」という声もよく耳にします。
こうしたニーズの高まりを背景に、近年は矯正治療を始める30〜50代の方も珍しくなくなってきました。

 

大人の矯正は本当にできるの?

結論から言えば、「大人でも矯正治療は十分可能」です。
歯は年齢を問わず、適切な力を加えれば少しずつ動きます。もちろん成長期と比べて顎の骨の柔軟性は少なくなりますが、それでも矯正治療に年齢制限はありません。
実際、当院でも20代後半〜40代の方の矯正相談が多く、見た目だけでなく、噛み合わせの改善や将来の歯の健康を考えて決断される方が多く

 

大人の矯正治療、実際にはどんな方法がある?

ワイヤー矯正(表側)

もっともオーソドックスな矯正方法で、歯の表面にブラケットをつけ、ワイヤーで力をかけて歯を動かします。
金属製だけでなく、白色の目立ちにくい素材もあります。

メリット
幅広い症例に対応可能。確実なコントロールがしやすい。比較的、治療期間が短い。

デメリット
金属がやや目立つため、見た目が気になることがある。食べ物が引っかかることも。

 

マウスピース矯正

透明なマウスピースを段階的に取り替えて歯を動かしていく方法です。
見た目がほとんどわからず、取り外しが可能な点が魅力です。

メリット
目立たない、食事や歯磨きがしやすい。

デメリット
装着時間(1日20時間以上)の自己管理が必要。症例に制限がある場合も。

 

裏側矯正(リンガル矯正)

歯の裏側に装置をつけるため、外からはほとんど見えない矯正方法。見た目重視の方には特に人気です。

メリット
目立たない。

デメリット
発音への影響、費用が高め、装着感に慣れが必要。治療期間が長くなることがある。

 

部分矯正という選択肢

「前歯のすき間だけ気になる」「1本だけ傾いている」など、限定された範囲だけを整える部分矯正もあります。費用・期間が抑えられるのが魅力です。

 

矯正治療の流れと期間

大人の矯正治療は、以下のような流れで進みます

  • 初診相談・精密検査(レントゲン・模型記録など)
  • 治療計画の説明・装置の選択・見積り
  • 抜歯が必要な場合は先に行います
  • 矯正装置の装着
  • 通院(1ヶ月ごとに調整)
  • 治療完了後、保定期間(リテーナー装着)

治療期間は個人差がありますが、約1年半〜2年半程度が一般的です。部分矯正であれば半年~1年ほどで終了することもあります。

 

大人矯正のメリット・デメリット

メリット

見た目の改善で自信が持てる

噛み合わせの改善による健康効果(肩こり・頭痛の軽減など)

将来の虫歯・歯周病リスクの低下

発音の改善


デメリット

費用がかかる(装置により30万〜90万円程度)

治療中の見た目や不便さ

治療後も保定装置の装着が必要

 

よくある質問:「痛い?」「費用は?」「仕事中大丈夫?」

Q矯正って痛いんですか?
A最初の数日〜1週間程度は痛みや違和感を感じることがありますが、ほとんどの方が徐々に慣れていきます。マウスピース矯正は比較的痛みが少ない傾向があります。
Q費用はどのくらい?
A装置や治療内容によって異なりますが、マウスピース矯正で60〜90万円、表側矯正で40〜80万円程度が目安です。支払方法は医院によって違いがあります。
Q仕事中も装置は気になりますか?
Aマウスピースや裏側矯正であれば、ほとんど周囲に気づかれることはありません。発音や会話への影響も一時的で、慣れる方がほとんどです。

 

矯正を始める前に大切なこと

矯正を始めるには、現在の歯や歯茎が健康であることが前提です。
虫歯や歯周病がある場合は、まずそちらの治療を優先する必要があります。簡単に言うと汚れ(歯石等)を取って治療が先ということです。
また、矯正中の歯磨き管理も非常に重要ですので、歯科医院としっかり連携しながら治療を進めていくことが大切です。
それと継続して通える歯科医院と時期を選びましょう。矯正は先生ごとに治療方法が違います。それゆえ、医院を変わるということが困難です。期間も2年近くかかることが多いですから、この期間、同じ歯科医院に通える前提で治療を開始しましょう。

 

まとめ

「いつかやりたい」と思っていた矯正治療は、大人になってからでも“今”始めることができます。
装置の進化により、見た目も快適さも大きく改善され、仕事や日常生活と両立しやすくなっています。
見た目のコンプレックスを解消することは、心の健康にもつながります。将来の歯の健康のためにも、「気になっている今」が最初の一歩を踏み出すチャンスかもしれません。

後藤歯科は、みよし市に開業して50年以上となりました。地域の皆さまに支えられ、近年では豊田市、東郷町、刈谷市、日進市にお住まいの方からもご通院いただいております。
大人の矯正治療に関しても、「目立たない装置で治したい」「仕事に支障のない範囲で進めたい」「前歯だけ整えたい」といった、さまざまなご相談を日々いただいております。
人生の新しいステージに立つこの時期、自分の歯並びとしっかり向き合ってみませんか?
当院では、丁寧なカウンセリングと確かな技術で、皆さまの“笑顔に自信を持てる毎日”をサポートしてまいります。どうぞお気軽にご相談ください。



医療法人後藤メディカル後藤歯科:https://gotou.org/

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