熱中症と口腔機能が関係してるの知ってました?

   

皆さま、こんにちは。みよし市の後藤歯科です。

夏になると、「熱中症に気をつけましょう」という言葉をよく耳にします。
外出時の暑さ対策や、こまめな水分補給を意識されている方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、熱中症とお口の健康、そして口腔機能には深い関係があることをご存じでしょうか。

口腔機能とは、食べる・飲み込む・話す・唾液を出すといった、お口が本来持っている大切な働きのことです。
これらの機能が低下すると、身体に必要な水分をうまく摂れなくなったり、お口の中が乾燥しやすくなったりして、熱中症のリスクが高まることがあります。
厚生労働省の資料でも、口腔機能には咀嚼や嚥下、唾液分泌などが含まれ、低下すると全身の健康にも影響するとされています。

今回は、熱中症と口腔機能の関係、そして歯周病やお口の乾燥がなぜ夏に注意すべき問題なのかについて、みよし市の後藤歯科がわかりやすくご紹介いたします。

 

熱中症は「暑さ」だけの問題ではありません

熱中症というと、「炎天下で長時間過ごしたときに起こるもの」というイメージがあるかもしれません。
もちろん暑さは大きな原因ですが、熱中症の本質は、体の中の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまくできなくなることにあります。

環境省では、熱中症予防の基本として、室内でもエアコンを適切使い、涼しい環境で過ごすこと、さらにこまめな休憩と水分・塩分補給を行うことを呼びかけています。
特に高齢者や子どもは熱中症になりやすいため、周囲の見守りや声かけも重要とされています。

つまり、熱中症対策は単に「暑さを避ける」だけでは不十分で、必要な水分をきちんと摂れる状態であることも非常に大切なのです。
ここで関わってくるのが、お口の働き、つまり口腔機能です。

 

口腔機能が低下すると水分補給もうまくいかなくなります

口腔機能が低下すると、まず「飲む」「飲み込む」という動作がスムーズにできなくなることがあります。
たとえば、むせやすい、口の中に水が残りやすい、唇や舌の動きが鈍い、飲み込む力が弱くなっているといった状態です。
こうした変化は、ご本人が気づかないまま少しずつ進むことも少なくありません。

厚生労働省では、高齢になると「噛めない」「飲み込めない」「むせる」「滑舌が悪くなる」「口腔乾燥」などの症状がみられ、これをオーラルフレイルと呼ぶと紹介しています。
こうした状態になると、水分補給そのものが負担になり、知らないうちに飲む量が減ってしまうことがあります。

「のどが渇いていないから大丈夫」と思っていても、実際には必要な水分が足りていないこともあります。
特に高齢者では、加齢によって暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなり、若い方よりも脱水に気づきにくいとされています。

 

脱水はお口の乾燥を招き、さらに悪循環を生みます

熱中症の入り口ともいえる脱水状態になると、全身の水分が不足し、唾液の分泌も低下しやすくなります。
唾液には、お口の中を潤すだけでなく、細菌の増殖を抑えたり、食べかすを洗い流したり、歯を守ったりする大切な役割があります。
そのため、唾液が減ってお口が乾燥すると、

口の中がネバつく

話しにくい

食べ物が飲み込みにくい

口臭が強くなる

むし歯や歯周病のリスクが高まる


といった問題が起こりやすくなります。
口腔乾燥は口腔機能低下症の評価項目の一つでもあり、咀嚼や嚥下、発音など複数の機能低下とあわせて管理すべきものとされています。

つまり、脱水によってお口が乾く → 飲み込みづらくなる → さらに水分が不足するという悪循環に陥ることがあるのです。
夏場に「なんとなく口が渇く」「食べにくい」「むせやすい」と感じる方は、単なる季節の不快感として片づけず、注意してみることが大切です。

 

歯周病がある方は夏こそ注意が必要です

お口の乾燥が進むと、細菌が増えやすい環境になります。
その結果、歯周病が悪化しやすくなることがあります。
歯周病は歯ぐきだけの問題ではなく、炎症が続くことでお口全体の環境を悪化させ、食べる・話す・清潔を保つといった口腔機能にも影響していきます。

また、歯周病で歯ぐきが腫れていたり、歯がぐらついていたり、噛みにくさがある場合には、食事の内容が偏りやすくなります。
硬いものや繊維の多いものを避け、食べやすいものばかり選ぶようになると、栄養のバランスが崩れやすくなります。
口腔機能の低下は栄養状態やフレイル、要介護リスクにも関係するとされており、お口の問題を軽く見ることはできません。

特に、もともと歯周病がある方、入れ歯が合っていない方、口呼吸の癖がある方、シニア世代の方は、熱中症とお口のトラブルが重なりやすいため注意が必要です。

 

今日からできる、熱中症と口腔機能を守るための習慣

では、熱中症と口腔機能の両方を守るためには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。

まず大切なのは、のどが渇く前に水分を摂ることです。
厚生労働省の高齢者向け資料では、のどが渇いていなくてもこまめに水分・塩分補給を行うこと、1時間ごとにコップ1杯、1日あたり約1.2Lを目安にすることが示されています。(参考:高齢者のための熱中症対策

次に、お口の乾燥を防ぐために、

よく噛んで食べる

会話をする

舌や唇をしっかり動かす

口が渇きやすい方は保湿や唾液腺マッサージを取り入れる

入れ歯の不具合を放置しない


といったことも役立ちます。

さらに、歯みがきや歯間清掃を丁寧に行い、お口の中を清潔に保つことも重要です。
唾液が少ない時期は細菌が増えやすいため、むし歯や歯周病の予防をいつも以上に意識する必要があります。
夏は体調管理に目が向きやすい季節ですが、実はお口の管理も熱中症対策の一部と考えていただきたいと思います。

 

定期的な歯科受診が、夏の健康管理にもつながります

口腔機能の低下やお口の乾燥、歯周病の進行は、初期のうちはご自身では気づきにくいことが多くあります。
「最近むせやすくなった」「口が乾く」「食べにくいものが増えた」「入れ歯が合わない気がする」といった変化は、口腔機能が落ち始めているサインかもしれません。

歯科医院では、むし歯や歯周病のチェックだけでなく、噛む力、飲み込む力、お口の乾燥の有無など、口腔機能の状態も確認できます。
早めに気づいて対策することで、夏場の不調予防にもつながります。

みよし市の後藤歯科では、地域の皆さまのお口の健康を守るため、予防歯科はもちろん、歯周病の管理や口腔機能のチェックにも力を入れております。
「暑い時期になると口が乾く」「最近、水を飲むとむせる」「家族の口数が減ってきた」など、気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

まとめ

今回は、熱中症と口腔機能の関係についてご紹介しました。
熱中症は暑さだけの問題ではなく、水分補給や体温調節がうまくできるかどうかが大きく関わっています。
そして、その入り口には「飲む」「飲み込む」「唾液を出す」といったお口の大切な働きがあります。

お口が乾燥すると、飲み込みにくさや口臭、むし歯、歯周病の悪化につながり、さらに口腔機能の低下を招くことがあります。
だからこそ、夏こそお口の状態を整え、全身の健康を守ることが大切です。

みよし市の後藤歯科では、皆さまがいつまでもご自身のお口でしっかり食べ、元気に毎日を過ごせるようサポートしております。
気になる症状がある方はもちろん、「特に困ってはいないけれど一度チェックしておきたい」という方も、ぜひお気軽にご来院ください。

 

参考サイト



医療法人後藤メディカル後藤歯科:https://gotou.org/

〒470-0222 愛知県みよし市東陣取山210-1
電話:0561-34-4778

交通アクセス
「東陣取山」停留所より徒歩1分
さんさんバス 三好黒笹線・福田明知線

PAGE TOP