歯のクリーニングを受ける患者さまの中には「どれくらい効果が長持ちするの?」「クリーニングに通う頻度は?」など、効果や期間について気になる方も大勢いらっしゃいます。
そこで今回は、歯科医院のクリーニングに通う頻度、効果が持続する期間について解説します。
歯科衛生士のクリーニングとは
歯科医院で歯科衛生士が中心となり行うクリーニングとは、歯の着色や歯石などを除去してお口の中を清潔に保つ施術のことです。
食べ残しをエサに細菌が繁殖するプラーク(歯垢)は、約8時間で生成されやがて歯に固着する歯石となります。
プラーク(歯垢)をできるだけ取り除くことで歯石の付着を防ぎ、虫歯や歯周病の予防につながります。
クリーニングでは専用の器具を使用するため、日ごろの歯みがきでは落とし切れない着色や歯石を落とすことが可能です。
クリーニングに通う頻度は?
セルフケアがしっかりできている人は「3~6ヶ月」に1度
日ごろの歯みがきや予防ケアがしっかりできていて、お口の中が清潔な状態に保たれている方は、3~6ヶ月に1度のペースでクリーニングを行います。
また、歯並びや噛み合わせに問題がなく、もともと歯質が強い方なども、3~6ヶ月に1度のペースで問題ないでしょう。
しっかりとケアできていればクリーニングで清潔に整えたお口が3~6ヶ月ほど持続します。
歯みがきが苦手な人着色が気になる人は「1~3ヶ月」に1度
歯みがきが苦手な方や、少しの着色も気になる方は、1~3ヶ月に1度のペースでクリーニングを行います。
なかでも、歯並びや噛み合わせに問題がある方は、汚れが溜まりやすいためクリーニングの持続期間が短くなってしまいます。
頻繁にコーヒーやワイン、たばこなど着色の原因となるものを口に含む方も、クリーニングの持続期間が短くなるため、1~3ヶ月に1度のペースでクリーニングを受けましょう。
虫歯・歯周病リスクが高い人は「1~2ヶ月」に1度
甘いものを頻繁に食べる、口呼吸をしている、詰め物や被せ物の治療箇所が多い、歯周病を発症している方は、1~2ヶ月に1度のペースでクリーニングが目安です。
持続期間に関わらず、トラブルを予防するためにも定期的にクリーニングを受けて、お口の環境を整えるようにしましょう。
クリーニングの効果を持続させるには
丁寧な歯みがきを心がける
クリーニングの効果を少しでも長く持たせるには、毎日の丁寧な歯みがきが欠かせません。
汚れを溜めないよう正しい方法で歯を磨き、必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを使い分け、磨き残しのないようにしましょう。
また、着色汚れを効果的に除去できる成分が配合されている歯磨き粉やを、歯質を強化できるフッ素含有量の多い歯磨き粉を使用するのも有効です。
着色しやすいものを避ける
歯の着色が気になる方は、着色しやすいコーヒーやワイン、カレー、チョコレートなどの食べ物を控えることもクリーニングの効果を持続させます。
しかし、まったく食べないことは現実的ではないため、「食べたら磨く」を意識するようにしましょう。
歯みがきができない環境であれば、すぐに水などで口をゆすぐ方法も効果的です。
定期的にクリーニングを受ける
クリーニングの効果を持続するためにもっとも有効な方法は、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることです。
セルフケアだけでお口の健康を守るには限界があるため、定期的にプロの手を借りてお掃除をすることで、清潔な状態を保ちやすくなります。
また、クリーニングのときにブラッシング指導を受けてセルフケアの質が向上すると、クリーニングに通う期間も長くなりますよ。
まとめ
歯のクリーニングは、歯を白くさせる「ホワイトニング」とは異なり、お口の中を清潔な状態に保つことが目的です。
そのため、劇的に歯がきれいになることはありませんが、お口が清潔な状態であると、周囲の人にも爽やかな印象を与えることができるでしょう。
みよし市の後藤歯科では、一人ひとりのお口に合った治療方法をご提案しています。
クリーニングや予防処置で気になることがあれば、近くのスタッフまでお気軽にお尋ねくださいね。